平成28年度 相模台病院 病院指標
- 年齢階級別退院患者数
- 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
- 成人市中肺炎の重症度別患者数等
- 脳梗塞のICD10別患者数等
- 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
- その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 84 | 67 | 49 | 128 | 318 | 376 | 592 | 622 | 377 | 129 |
■定義
・集計対象患者は平成28年度(平成28年4月1日~平成29年3月31日)退院患者とする。
・年齢は入院日時の満年齢とする。
■解説
幅広い年齢層の患者さんが入院しています。70歳代が最も多く全体の約2割を占め、患者数も約80人増加していました。60歳以上の割合は昨年と同様に60%と横ばいの状態が続いていますが、患者数は増加していました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
泌尿器科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11012XXX040X0X | 上部尿路疾患 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) 手術・処置1なし 副傷病なし | 330 | 2.52 | 2.82 | 0.07 | 54.11 | |
11012XXX97XX0X | 上部尿路疾患 その他の手術有り 副傷病なし | 273 | 1.38 | 7.08 | 0 | 61.34 | |
11012XXX020X0X | 上部尿路疾患 経尿道的尿路結石除去術等 手術・処置1等なし、副傷病なし | 178 | 5.1 | 5.83 | 0.04 | 58.7 | |
110310XX01XX0X | 腎臓または尿路の感染症 経皮的腎(腎盂)瘻造設術等 副傷病なし | 56 | 12.3 | 14.67 | 0 | 63.96 | |
110080XX99000X | 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 49 | 2.31 | 10.89 | 0 | 69.41 |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
当院では結石破砕に関する治療を積極的に行っているため、上位3位までを上部尿路疾患で入院する患者さんが占める結果となっています。破砕は ESWL、TUL、PNLなど様々な方法を単体又は複合し行い治療に当たっています。件数が2位の「その他の手術あり」に関しては、当院では結石の破砕時にステントを留置することがあり、留置したステントを抜去するために日帰りで再入院する症例が大半を占めています。
消化器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100XX01XX0X | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 130 | 3 | 2.72 | 0 | 66.45 | |
060340XX03X00X | 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置2なし 副傷病なし | 34 | 10.88 | 11.06 | 0 | 71.21 | |
150010XXXXX0XX | ウイルス性腸炎 手術・処置2なし | 18 | 7.56 | 5.5 | 0 | 50.56 | |
040081XX99X00X | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 17 | 44.53 | 21.25 | 0.07 | 82.76 | |
060190XX99X0XX | 虚血性腸炎 手術なし 手術・処置2なし | 16 | 9.38 | 9.19 | 0 | 60.56 |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
消化器内科ではポリープの手術が最も多い結果となっています。ついで件数が多い症例が総胆管・胆のう結石に対する治療となっています。外来にて内視鏡検査を行った際にポリープが発見された場合、同日にポリープ切除を行いそのまま入院し翌日に退院します。もしくは検査で事前に発見されたポリープに対して、切除目的で2泊3日の入院を計画する症例が多くなっています。
外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
060100XX01XX0X | 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 副傷病なし | 48 | 5.06 | 2.72 | 0 | 68.19 | |
060160X001XXXX | 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 35 | 5.49 | 5.29 | 0 | 64.83 | |
060210XX99000X | ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 29 | 10.79 | 9.08 | 0.04 | 65 | |
060335XX02000X | 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 29 | 6.66 | 7.61 | 0.04 | 59.55 | |
060035XX99X60X | 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 6あり 副傷病なし | 14 | 2.14 | 4.48 | 0 | 68.5 |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
外科では消化器系の症例を積極的に診察し、件数としては一番多いです。外科で行うポリープ切除は術後に数日経過を観察してから退院となるため、全国平均より在院日数が長くなっています。ついで多いのはヘルニアの症例となっており、腸閉塞(3位)に関しては手術・処置等は行わず安静・投薬で治療する症例が多くなっています。
整形外科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160800XX01XXXX | 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 | 29 | 34.41 | 27.63 | 0.22 | 83.93 | |
160690XX99XX0X | 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし | 22 | 26.82 | 20.57 | 0 | 78.18 | |
160780XX97XX0X | 手関節周辺骨折脱臼 手術あり 副傷病なし | 17 | 5.82 | 4.37 | 0 | 32.41 | |
160760XX97XX0X | 前腕の骨折 手術あり 副傷病なし | 11 | 8.55 | 5.49 | 0 | 51.82 | |
080011XX99XXXX | 急性膿皮症 手術なし | 11 | 14.45 | 11.97 | 0 | 61 |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
整形外科では骨折の症例が上位を占めています。手術後にリハビリを一定期間実施し機能回復してから退院するため、全国平均に比べて平均在院日数が長くなっています。また、高齢者の転倒による骨折が多く、平均年齢が高くなっています。
呼吸器内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
040081XX99X00X | 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 57 | 319.14 | 21.25 | 0.15 | 84.21 | |
040110XXXXX0XX | 間質性肺炎 手術・処置2なし | 11 | 115.64 | 19.92 | 0 | 73.09 | |
040040XX99000X | 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病なし | 10 | 28.3 | 14.83 | 0.11 | 77.5 | |
0400801499X002 | 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置2なし 副傷病なし | - | - | 15.29 | - | - | |
030250XX990XXX | 睡眠時無呼吸 手術なし 手術・処置1なし | - | - | 3.63 | - | - |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
呼吸器内科は高齢化の影響もあり平均年齢が高く、誤嚥による肺炎での入院が多くなっています。高齢且つ重篤な患者さんが多く、入院が長期化する傾向にあります。
小児科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
150010XXXXX0XX | ウイルス性腸炎 手術・処置2なし | 14 | 3.5 | 5.5 | 0 | 5.86 | |
150040XXXXX0XX | 熱性けいれん 手術・処置2なし | - | - | 3.95 | - | - | |
040100XXXXX00X | 喘息 手術・処置2なし 副傷病なし | - | - | 6.42 | - | - | |
110310XX99XX0X | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | - | - | 12.43 | - | - | |
040090XXXXXX0X | 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 副傷病なし | - | - | 6.02 | - | - |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
急な腹痛・発熱・嘔吐にて緊急来院し腸炎又は熱性痙攣と診断され入院される症例が多くなっています。
腎臓内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
110280XX99000X | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病なし | - | - | 12.84 | - | - | |
110280XX99010X | 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置1なし 1あり 副傷病なし | - | - | 14.77 | - | - | |
180040XX99X0XX | 手術・処置等の合併症 手術なし 手術・処置2なし | - | - | 10.01 | - | - | |
030400XX99XXXX | 前庭機能障害 手術なし | - | - | 5.24 | - | - | |
050170XX99001X | 閉塞性動脈疾患 手術なし 手術・処置1なし 手術・処置2なし 副傷病あり | - | - | 18.12 | - | - |
■定義
・各診療科別に症例数の多いDPCコードを元に集計した上位5位の患者数、それに伴う平均在院日数、転院率、平均年齢を示す。
・平均在院日数(全国)を除き、患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
人工透析を行う設備もあり、腎不全を基礎疾患として持っている患者さんが多くを占めています。シャント造設を目的とした入院や人工透析を導入するための入院が多くなっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
大腸癌 | - | - | - | - | - | 41 | 1 | 7 |
乳癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肺癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
肝癌 | - | - | - | - | - | - | - | - |
■定義
・病気分類はUICC病気分類に基づいた、胃・大腸・乳・肺・肝(肝内胆管癌含む)の癌とする。
・UICC第7版に基づくTNM分類から示されるステージごとに患者様を振り分けている。
・TNM分類が不正確等で病期(stage)が不明な場合は、「不明」としてカウントする。
・Stageが「0」のものは集計対象外とする
・患者数は延べ人数とする。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
■解説
大腸癌の再発例が最も多い結果となっています。当院では癌の根治的治療の他に治療困難となった患者さんの緩和ケアなども実施しております。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | - | - | - |
中等症 | 34 | 17.88 | 75.65 |
重症 | 12 | 22.42 | 81.33 |
超重症 | 16 | 31.69 | 82.5 |
不明 | - | - | - |
■定義
・成人(15歳以上)の市中肺炎で入院した患者の重症度ごとに、患者数、平均在院日数、平均年齢を示す。
・入院契機傷病名および最も医療資源を投入し傷病名に対するICD10 コードが J13$~J18$ で始まるものに限定する。
・重症度分類は、A-DROPスコアを用い、軽症~超重症の4段階で表記し、各因子が一つでも不明な場合は「不明」と分類する。
・重症度の計算には年齢・性別因子を考慮する。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
※市中肺炎とは普段の生活の中で罹患した肺炎を指す。
■解説
当院では中等症および重症(超重症も含む)の患者さんが大半を占める結果となりました。重症度が上がるにつれて、在院日数と平均年齢も増加する傾向です。但し、重症と超重症で平均年齢がほぼ同じであるのに対して在院日数に関しては10日ほど開きがあり、超重症の肺炎の場合は長期の入院を要しています。
脳梗塞のICD10別患者数等
ICD10 | 傷病名 | 発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|---|---|
G45$ | 一過性脳虚血発作及び関連症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
G46$ | 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I63$ | 脳梗塞 | 3日以内 | 10 | 60.7 | 80.5 | 30 |
その他 | - | - | - | - | ||
I65$ | 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I66$ | 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I675 | もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - | ||
I679 | 脳血管疾患,詳細不明 | 3日以内 | - | - | - | - |
その他 | - | - | - | - |
■定義
・脳梗塞の病型別の患者数、平均在院日数、平均年齢、転院率を示す。
・発症日が「3日以内」の場合とそれ以外の症例に分ける。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
当院では脳神経外科を標榜していないため、他医療機関へ治療を依頼するケースが多く、全体的に脳梗塞の患者さんは少ない結果となりました。しかし、昨年に比べて[I63$]の症例に関しては増加しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
泌尿器科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K768 | 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(一連につき) | 329 | 0.71 | 0.89 | 0.07 | 54.12 | |
K783-3 | 経尿道的尿管ステント抜去術 | 239 | 0.26 | 0.23 | 0 | 60.64 | |
K7811 | 経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの | 197 | 1.91 | 2.98 | 0.04 | 59.07 | |
K783-2 | 経尿道的尿管ステント留置術 | 116 | 1.2 | 5.07 | 0 | 66.49 | |
K8036 | 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 その他のもの | 32 | 2.88 | 8.03 | 0.11 | 68.63 |
■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
当院では、結石破砕の治療を主に行っています。破砕に関しては結石の大きさ・位置・水腎症の有無などでESWL、TUL、PNL等の治療の選択肢があります。また、結石を体外から衝撃波で破砕する機械により日帰り入院での結石破砕も可能のため「体外衝撃波腎・尿管結石破砕術(ESWL)」の手術件数が最も多くなっています。
経尿道的尿管ステント抜去術の件数が2番目に多くなっているのは、「経尿道的尿路結石除去術 レーザーによるもの(TUL)」を行う場合に経尿道ステント留置術を同時に併施し、後日再入院して留置していたステントを抜去するため件数が多くなっています。
消化器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 119 | 0.79 | 1.96 | 0 | 65.99 | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | 32 | 1.44 | 19.69 | 0 | 72.25 | |
K7391 | 直腸腫瘍摘出術(ポリープ摘出を含む。) 経肛門 | 14 | 1.86 | 3.21 | 0 | 61.29 | |
K7212 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル以上 | 14 | 0.71 | 3.57 | 0.04 | 70.29 | |
K635 | 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 | 12 | 2.83 | 28.08 | 0 | 74.08- |
■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
消化器内科では大腸ポリープ切除術を積極的に行います。長径2センチメートル未満・以上がどちらも手術件数の上位に入る結果となっています。消化器内科でポリープ切除を行う場合は、外来で内視鏡検査を施行中にポリープを発見・切除を行い、同日入院し翌日には退院する症例が多くなっています。そのため術前日数・入院日数ともに短くなっています。
外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | 47 | 0.55 | 4.26 | 0 | 68.91 | |
K6335 | ヘルニア手術 鼠径ヘルニア | 35 | 1.75 | 2.91 | 0 | 64.83 | |
K672-2 | 腹腔鏡下胆嚢摘出術 | 33 | 3.15 | 3.82 | 3.03 | 60.06 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈、静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置 頭頸部その他に設置した場合 | 11 | 0.45 | 5 | 0 | 64.82 | |
K719-3 | 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 | - | - | - | - | - |
■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
外科においても消化器内科同様ポリープ切除術を施行しています。ただし切除後も数日間、外科的な経過観察をしてから退院する症例が多いため、消化器内科よりも在院日数が長い傾向にあります。また、ヘルニア手術や腹腔鏡を用いた胆のう摘出術も積極的に行っています。
整形外科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
k0461 | 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 | 24 | 4.25 | 28.17 | 3.65 | 78.63 | |
K0462 | 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨 | 18 | 2.44 | 14.33 | 0 | 41.61 | |
K0463 | 骨折観血的手術 鎖骨、膝蓋骨、手(舟状骨を除く。)、足、指(手、足)その他 | 16 | 2.5 | 11.31 | 0 | 48.31 | |
K0484 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 鎖骨、膝蓋骨、手、足、指(手、足)その他 | 13 | 1 | 2.92 | 0 | 47.69 | |
K0783 | 骨内異物(挿入物を含む。)除去術 前腕、下腿 | 11 | 3.36 | 3.18 | 0 | 47.45 |
■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
整形外科では骨折に対する観血的手術が上位3位を占めています。4位・5位は骨折手術後の骨内異物除去術が占めています。症例によって入院中に手術のみを行い外来でリハビリを行う場合と手術からリハビリまでを入院で行う場合があります。「骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿」では高齢者の受傷が多く、リハビリを行い経過観察してから退院することが多いため、在院日数が長くなっています。
呼吸器内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K7211 | 内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術 長径2センチメートル未満 | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K672 | 胆嚢摘出術 | - | - | - | - | - | |
K0004 | 創傷処理 筋肉、臓器に達しないもの(長径5センチメートル未満) | - | - | - | - | - | |
K0911 | 陥入爪手術 簡単なもの | - | - | - | - | - |
■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
呼吸器内科で手術を行うことは稀であり、行ったそのほとんどの手術が外科や整形外科などの他診療科の手術となっています。
小児科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K7151 | 腸重積症整復術 非観血的なもの | 35 | 0 | 2 | 0 | 3 | |
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■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
呼吸器内科と同様に内科的治療が主となるが、腸閉塞症に対する非観血的整復術を行う場合があります。
腎臓内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
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K610-3 | 内シャント又は外シャント設置術 | - | - | - | - | - | |
K688 | 内視鏡的胆道ステント留置術 | - | - | - | - | - | |
K664 | 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) | - | - | - | - | - | |
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■定義
・診療科別主要手術の中で実施件数の多い上位5位の患者数、それに伴う平均術前・術後日数、転院率、平均年齢を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
・「転院」については、退院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全退院数を転院率とする。
■解説
腎臓内科では内シャント設置術を行っております。基礎疾患に腎不全をお持ちの患者さんが入院後に合併症にて内視鏡的胆道ステント留置術や胃瘻造設術を施行した症例もありました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | - |
異なる | - | - | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 29 | 1.06 |
異なる | - | - |
■定義
・播種性血管内凝固症候群、敗血症、その他の真菌症、手術・処置等の合併症について、入院契機病名(入院のきっかけとなった傷病)の同一性の有無を区別して対象患者数と発症率を示す。
・患者数が10未満の数値の場合は、他項目も含め-(ハイフン)を記入。
■解説
医療の質の改善に資するため、臨床上ゼロにはなりえないものの少しでも改善すべきものとして定義される感染症および合併症の発生率を示したものです。当然、発症率が低いほうが良いのですが、免疫力が低下しているときに合併して発症することが多いため、コントロールが困難な症例と言えます。
当院では手術・処置等の合併症が29件あり昨年に比べて約10件増加していますが、その他の疾患につきましては、発生は抑えられています。 手術や処置の合併症の発生率に関しても、全体の症例の1%と低い数字を保っています。
■手術・処置等の合併症内訳
▪透析低血圧症 ▪生検後出血 ▪右ESWL後腎皮膜下血腫 ▪術中ショック ▪シャント閉塞症 ▪シャント不全 ▪腎瘻閉塞 ▪右人工骨頭破損 ▪胃瘻自己抜去 ▪胆管ステント閉塞 ▪薬物性ショック ▪ヨードショック
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