扱う疾患
腎臓に関連する内科的な疾患全般を対象としています。 具体的には、血尿、蛋白尿などの尿所見異常の精密検査を行ったり、高血圧や慢性腎臓病の原因精査、病状の評価や治療を行います。 さらに近隣の一般医からの腎障害の精査依頼に対応しています。 蛋白尿の原因精査のために、どうしても腎臓の組織検査が必要になった場合も、病診連携を活かし、北里大学病院腎臓内科に「腎生検」を依頼することがあります。
特色
「血尿」や「蛋白尿」などの健診結果に対して精密検査を実施しています。 「慢性腎臓病」に関する地域連携のハブとしての機能を担っていこうと努力しています。
尿に関する異常に関しては、尿路系悪性腫瘍や尿路結石、排尿障害等については泌尿器科が担当しますが、慢性腎臓病などの内科的な腎疾患は、腎臓内科で対応いたします。 腎臓や尿検査の異常に対して、泌尿器科と連携してアプローチできるのも当院の特色の1つとなっています。
メッセージ
腎臓は沈黙の臓器です。慢性腎臓病が悪化していても、自覚症状がほとんどありません。 腎臓病を見つけるには、尿検査や血液検査などの検査を実施して、腎障害がないかどうかを評価する必要があります。 血液検査の血清クレアチニン値をもとに推算糸球体濾過量(eGFR)を算出して、腎機能を評価します。
健診で「尿に蛋白が少し出ている」とか、「潜血が陽性である」といわれたら、他に何も症状が無くても、一度は腎臓内科を受診して精査を受けてみてください。 慢性腎臓病が比較的早期の段階で発見できれば、薬や食事療法によって、その悪化や進行を阻止したり、時には腎機能を改善させたりすることもできます。
なお、高血圧の原因精査や治療も腎臓内科で担当しています。血圧が140/90 mmHgを超えている方は、一度、腎臓内科でチェックを受けてみてください。
腎センター
腎センターでは、末期腎不全となり人工透析の必要な方の透析導入ならびに維持透析を行っており、血液透析を実施しております。
当院では、透析患者さまの病状・病態について、毎週、泌尿器科と腎臓内科、腎センタースタッフの間で合同カンファレンスが実施されており、内シャントなどのバスキュラーアクセスに関するトラブルなどについては、泌尿器科の全面的協力を得たチーム医療が実践されています。
また、近隣の透析施設との連携を行い、合併症のため入院加療が必要になった透析患者さまへの対応も積極的に行っています。 さらに、精神科病棟を有する一般病院として、他施設では受け入れ困難な精神障害を抱えた透析患者さまの受け入れにも対応しており、当腎センターの特色の1つになっています。
患者さまが安全で安心な透析ライフを送れるよう日々努力しております。
担当医師
医師名 | 卒業年次 | 役職 | 医師資格等 |
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清水 健史 | 1996年卒 | 腎センター長 腎臓内科部長 |
日本内科学会認定内科医 |
櫻林 俊 | 2016年卒 | 非常勤 | ※ 北里大学病院 |